育児

授乳中の不快感、違和感の正体は「D-MER」でした

授乳中に不安な気持ちになるのってどうして?

妊娠中の乳首マッサージの時からそうなんですが
授乳で乳首を刺激されるとホルモン出るのか
低気圧の時のような
気持ちが不安というかざわざわというか
嫌な感じになります

それに加えて
最近は手の力が抜けるような感覚がして
とってもイヤ…

おっぱい飲んでいる娘はとても可愛くて愛おしくて
その姿を見るのは大好きなのですが
おっぱいあげてるときのこの感覚
特に夜の授乳中は嫌な感覚というか気持ちというか…

授乳が終わると解消されるし忘れちゃうのですが
この現象についてInstagramにpostしたところ
フォロワーさんよりこの感覚は「D-MAR」というものと教えていただきました

以下、「D-MER」についてまとめてみました

D-MER

Dysphoric milk ejection reflex(不快性射乳反射)
症状

おっぱいが張る直前射乳の直前に、ネガティブな感情や不快感、人によっては怒りなどが生じる方もあり
強さや、起こる頻度は、個人差があります

その不快な気持ちは例えるのが難しく、とにかく落ち込む、気力がかなり落ち何もかも嫌な気持ち、絶望感に落ちる、虚しい、悲しい、時々辛すぎて涙が出る、死にたい、気持ち悪いなど
身体的な面ではドッと汗をかき食欲不振、喉が異様に乾くなど
気持ちも体もコントロール出来ないそうです。

搾乳中も同じ症状が起こる事もあり、第一子であったのに第二子では出なかったという場合も

短時間(長くても数分以内)だけ起こり、射乳のピークが終わると、もしくは授乳が終わった途端、嘘のようにスッキリします

多くは産後数週間の間だけ起こり、月齢3ヶ月になるころには終わることもあれば、授乳期中ずっと起こる事もあるようです

原因

おっぱいが張る直前、射乳反射が起こる際に、ドーパミン活性が不適切になることが原因とみられています

母乳を出すためのプラクチンというホルモンの値が上昇
プラクチンが上昇すると、脳内伝達物質のドーパミンが下がる
ドーパミンはポジティブな感情に関係していて、ドーパミンが下がることにより、不快を感じる→D-MERが起こる

一般的には、母乳をあげるとオキシトシンという愛情ホルモンが分泌されるので、幸せを感じることが多いようです

対処法


D-MERは心理的な反応ではなく、ホルモンによる反射的なものです
母乳育児や、子どもに対する嫌悪感ではないですし
産後うつや気分障害とも別のもの
D-MERが起こるかどうかと、母親の人となりは関係ありませんので
母親に向いていないから、ネガティブな性格だから、など思う必要はありません
お母さん自身に、過去に心理的なトラウマになるような経験があったかどうかとも関係ありません

このように気持ちの問題ではなく、体の問題ということを理解するだけでも楽になります
授乳中赤ちゃんの顔を見ていたり話しかけてあげたりしなきゃいけな訳じゃないので、テレビやスマホで気を紛らしたり
深呼吸をしたり、飲み物を飲んで心を落ち着けたり
辛い時はミルクにしてみたりして休んだり
一人で抱え込まずにこの症状を知っている方や婦人科や母乳外来に相談して、話を聞いてもらうだけでも気持ちは軽くなります